コンベヤベルトのまわりに形成した検出コイルに磁界を発生させ，このコイル内を通過する金属片を検出するセンサです。

用途

• 製品への混入金属片の検出
• 鉄片除去機と組み合わせた省エネ鉄片除去
• 鉄片除去機と組み合わせて鉄鉱石の中からの鉄片除去
  
  上流側に設置した金属片検出機で混入鉄片を検出した時のみ，鉄片除去機の電磁石を強励磁して鉄片を吸着。その後は弱励磁で，吸着した鉄片を保持します。
  常時強励磁運転に比べ消費電力量が少なくてすみます。また，搬送物が鉄鉱石の場合，強励磁では鉄鉱石まで吸着してしまう為，混入鉄片が来た時に強励磁で吸着した後，弱励磁して鉄鉱石のみコンベヤ上に戻して鉄片を保持します。
• 鉄片除去機と組み合わせた下流機械保護
  
  通常は上流に設置した鉄片除去機で製品中の鉄片を取り除きますが，ハイマンガン鋼やステンレス鋼など鉄片除去機で吸着除去できない金属が来た場合に，金属片検出機で検出しコンベヤを停止する事によりクラッシャー等の保護を行います。
• 金属製製品の持ち物検査
• その他各種金属検出

＊特殊仕様品も製作いたします。ご相談下さい。 

動作原理

コンベヤベルトのまわりに形成した検出コイルに高周波交流磁界を発生させ，このコイル内を金属片が通過した時に起こる鉄損の変化を検出する事によって金属片通過を感知する鉄損型の金属片検出センサです。

特長

• 鉄鉱石に混入する金属片の検出が可能
• スチールコードコンベヤベルトにも使用可能
• 感度調整が簡単

仕様

• 電圧：AC100，110，200，220V±10％
• 電源周波数：50／60Hz
• 容量：50VA
• ベルト速度：40m／min以上
• 構造：鋼板製，屋外，防塵

外形寸法

制御盤（ＫＥＭＤ− II 型，III 型共通）

 

特長

• 簡単取付け
• 設置場所の変更が容易

従来の金属片検出機の場合，コイル巻き作業に熟練した調整員が必要でしたが，本製品は数点の部品をボルト接続により組立てる１ループ式コイルの為，特別な技術や知識がいらず，新規の取付け時はもちろん移設もお客様だけで行えます。 

外形寸法

検出コイル

型式	A	B	C	D	E	F	G
KEMDIII-500	640	945	150	680	416	666	127
KEMDIII-600	740	1045	150	780	416	666	127
KEMDIII-750	930	1210	140	950	466	741	152
KEMDIII-900	1080	1360	140	1100	466	741	152
KEMDIII-1050	1230	1510	140	1250	526	841	192
KEMDIII-1200	1380	1665	140	1400	526	841	192

＊　特殊仕様も製作可能です。御相談下さい。

＊　①～③部品で分解可能

構造

塩ビ製コイル枠の中に電線を数百回巻いて検出コイルを形成します。

外形寸法

検出コイル

型式	A	B	C	D	E	重量（kg）
KEMD II -500	700	900	400	615	990	42
KEMD II -600	800	1000	420	635	1090	43
KEMD II -750	950	1150	450	665	1240	47
KEMD II -900	1100	1300	500	715	1390	53
KEMD II -1050	1250	1450	550	770	1540	58
KEMD II -1200	1400	1600	600	820	1690	76
KEMD II -1400	1600	1800	600	820	1890	105

＊　特殊仕様も製作可能です。御相談下さい。